2026.09.08 ワークショップ報告
ChatGPTで、営業チラシは3時間でつくれる
参加者全員が「そのまま使える1枚」を持ち帰った、ワークショップ報告。
3時間後、机の上に「自分のチラシ」がある
名古屋市千種区。土曜の午後、4名限定のワークショップに、4名満席。
テーマは「7つの質問に答えるだけで、"問い合わせが来る"営業チラシがつくれる」。ゴールはひとつだけです。参加した人が、自分の仕事のチラシを1枚、その場で作って、印刷して持って帰る。
結果、4名全員が持ち帰りました。「なんとなく作れた」ではなく、「これ、明日から使える」と本人が言えるものを。
きれいなデザインは、もうAIが出してくれる
最初にはっきり言いました。
差がつくのは「AIに渡す前」です。デザインの見栄えは、今やAIが勝手に整えてくれる。問題は、それが売れる形になっているか。そこは、指示を出す前に自分がどれだけ設計できているかで決まります。
私は7つの型に沿って、材料を埋めます。
- 何のため(ゴール)
- 誰に(悩みベースで)
- 何を使う(いちばん抜けるのが「他社じゃなくて、なぜうち」)
- 何を作る(「A4縦のチラシを1枚」と言わないと正方形が出る)
- どんな印象で(言い切る熱量/人が写る安心感)
- どんな配置で
- 仕上げにひとこと
この7つを埋めてから渡すと、同じ品質のものが毎回安定して出てきます。埋めずに投げると、賢いAIが「たぶんこういうことだろう」と補完してくるので、思ったのと違うものが出て、もう一回出すとまた別物になる。これがいちばんのストレスの原因です。
4人の作品
ここからが本番です。7つのピースを手元のシートに書き込んで、それをプロンプトにまとめてAIへ。できたものはその場で印刷し、スクリーンに映して全員で見ました。
飲食店に「お米」を提案するKさん
この日いちばん、はっきりどよめいたのがKさんの作品でした。代表本人の写真、創業100年の重み、選ばれる理由が5つ、問い合わせ先まで。そのまま営業に持っていけるレベルがA4縦1枚に。「これAIが作ったの?」と何人もが言っていました。7つのうち③「なぜうち」がしっかり言語化されていたので、AIがそれを的確に形にした例です。
髪質改善メニューのサロンチラシ・Mさん
MさんはふだんGeminiを使う方。無理に変えさせず、まずGeminiで作ってもらいました。出てきたものが少し前の精度だったので、「同じプロンプトを、私のChatGPTで試してみていいですか」と。出た瞬間、Mさんが「あ、これでいいじゃん」。同じ指示でも、ツールでここまで変わります。画像を伴うチラシは、いまのところChatGPTが頭一つ抜けています。
ベテラン美容師さん向けの募集チラシ・Nさん
Nさんは、45〜60代の経験ある美容師さんに向けた「もう一度カットがしたい人へ」という募集チラシ。1版目を全員で見て、「ここをこう」と一往復フィードバックしてから作り直したら、ぐっと良くなりました。7番目のピース「仕上げにひとこと」を、そのまま実演した形です。一発で完成させようとせず、出てきたものに指示を重ねる。この往復ができると、仕上がりが変わります。
あえて架空の商品で試したOさん
Oさんは、実在しない飲料をお題に選びました。「無理せず、人生が楽に変わる。飲むだけで」という強めの見出しに、悩んでいる人とすっきりした人の対比写真、容量と価格。仕事に直結しない題材でも、「こう指示したら、こう出る」を自分の手で確かめる時間として、いい使い方でした。
うまくいかなかったことも書いておく
用意したプロンプトに「A4で5パターン作って」と書いたら、1枚の中に5案が並んでしまった。「1枚ずつ、5枚」と明示しないとダメでした。教材は直します。
正直に言うと、今回は主催者が「一回目にちょうどいいメンバー」を集めてくれた回で、売り込みの場ではありません。それでも、全員が参加費以上のものを持ち帰れた手応えがあります。
帰り際の声
- 「こんな簡単に作れるの、知らなかった」
- 「これでいろいろ作ってみます」
- 「次があったらまた来ます」
- 「もうデザイナー、いらなくなるじゃん(笑)」
最後の声には、こう返しました。
見た目が美しいだけのチラシは、もうAIが作ってくれます。だからこれからは、中身です。誰に、何を、どう伝えるか。自分の売りは何か。以前はダサいチラシは中身もイケてないことが多くて、わかりやすかった。でも今は、中身がよくなくても、AIがおしゃれに仕上げてくれるので、全部「いいチラシ」に見えてしまう。欲しい人へ本当に訴求できているか。そこを見極めるのが、いまの私の仕事です。
一人だと、たいてい手が止まる
この日、ワークで手が止まった人はほとんどいませんでした。理由は単純で、隣に聞ける人がいたからです。「これでいいのかな」と思ったとき、すぐに「いいですよ」「そこはこう」と返ってくる。
一人でChatGPTに向かうと、ここが続きません。何を聞けばいいかわからず、開いて、閉じる。「AIで作れるらしい」と知っているのに、手が動かない。
私がやっているのは、その「隣に座る」役です。作るのはAI。「誰に、何を伝えるか」を一緒に決めて、出てきたものの良し悪しを見極める。集客導線デザイナー、と名乗っています。
チラシの先には、LPや紹介動画や提案資料があって、それがつながると「あなたが動かなくても、集客から販売までが回る仕組み」になります。その話は、また別の記事で。




